入試情報・男子校・女子校・共学校の魅力。

多くの選択肢の中から志望校を考える際に、判断材料のひとつになるのが男子校・女子校・共学校の違いです。 学校生活を実りの多いものにし、いきいきと勉強や運動に取り組むためには、学校の特徴をよく理解し「子どもの個性に合った学校」を選ぶことが大切です。 男子校・女子校・共学校それぞれの特徴や魅力を知り、志望校選択の参考にしてください。 

先入観を捨てそれぞれの特徴を比較することが大切

日本の公立学校は、地域的な差はありますが、そのほとんどが「共学化」されて再スタートしたこともあり、現在の小学生の保護者の世代は、「公立は共学」というイメージが強いでしょう。
一方、私学には現在も創立の理念に基づき、男子校・女子校という「男女別学」のスタイルを堅持している学校が存在します。とくに日本では明治以降、男子校・女子校が一般的だったため、伝統校と呼ばれる学校では男子校・女子校の比率が高くなっています。
最近では、私学でも共学校人気が高まる傾向もあり、そうしたニーズに合わせて共学化する学校も増えていますが、いまなお男子校・女子校という「男女別学」の形態を維持する学校が存在しているのは、そこに″男子校教育”、”女子校教育〝から得られるメリットがあるからだと言うことができます。しかしながら、「男女共学」だからこそ得られる環境や学校の雰囲気、そこで伸ばしやすい能力があることも事実で、一概にどのタイプが優れているとは言い切れません。
つまり、どのタイプの学校を選ぶべきかで迷ってしまうのは、男子校・女子校・共学校にはそれぞれに異なる特徴や魅力があるため。もちろん、はじめから「共学校(または男女別学校)に決めている」という方もいらっしゃると思います。
しかし、考える力、生きる力を育成する必要性が叫ばれる現在だからこそ、先入観を捨て、それぞれの存在意義を再確認し、お子さまにとってどのタイプの学校が適しているのかを、今一度、考えてみるのも良いのではないでしょうか。

まずはそれぞれの『校風』について比較してみます。男子校・女子校に共通するのは「生徒がつねに自然体で、のびのびと過ごすことができる」という点。
異性の視線を気にすることがないため、ありのままの自分を出しやすい環境は、「男女別学」ならではの特色だと言えます。
男子校はざっくばらんでおおらかな校風を持つ学校が多く、心身ともに飾らずに付き合える” 一生の友”ができるケースも多いようです。
ありのままの自分を出すことができ、” 一生の友”を作りやすいという点では、女子校にも同じことが言えます。
女子校には温かい雰囲気の学校や、さっぱりとした校風の学校が多く見られます。さらに、学校行事などでは、男子がいないことで必然的にリーダー役や力仕事を経験するため自立心が養われ、将来、自立した女性として活躍するための素養が磨かれるという面もあります。
一方の共学校も、異性の存在が互いに良い刺激を与えるため、明るく元気な雰囲気の学校が多いのが特徴です。日常生活を通して、性別による考え方の違いや、それぞれの特性を知ることができるため、卒業してからも戸惑うことなく大学や社会に馴染むことができると言われます。また、互いを気遣う姿勢が生まれるというメリットも共学校ならではの特色です。
次に、『学習面』での違いはどうでしょう。各校に独白の校風と確固たる教育理念があるのが私学に共通した特徴です。考える力や表現する能力を育成しようとする点では、いずれのタイプにも違いはありません。その中から、あえて相違点を挙げるとすれば、男子校・女子校は異性がいない分だけ、集中して授業に取り組める傾向があることでしょう。
また、教育指導の中で特に力を入れている部分を比較してみると、男子校では理数教育、女子校では国際教育、共学校では国際教育と理数教育の両方、といった傾向があるようです。とはいえ、昨今の理系志向の高まりもあり、女子校でも理数教育が盛んな学校が増えていますので、授業内容や教育方針という観点では、男子校・女子校・共学校に大きな違いは見あたらず、むしろ、その学校の理念や指導方針によって、特色が分かれていると考える方が良いでしょう。

『進路指導面』では、あえて違いをひと言で表現するならば、急進力のある男子校、地道な成長を重視する女子校、その両方の良さを併せ待つ共学校、と表現することができます。男子校はおおむね理系に強く、男子難開校は国公立大や難関私立大へ多くの合格者を出しています。
女子校の場合、ひと昔前までは私立大文系志向が強く見られましたが、女子の理系志向が高まるにつれて、理系学部への進学実績を伸ばしている学校が年々増えてきています。共学校も女子校同様に、私立大文系から理系・国公立大へと志向がシフトしてきている学校が現れているのが近年の特徴です。

 

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