入試情報、大学入試、受験

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大学に関する基礎知識

大学、短期大学、専門学校の違い

大学・短期大学・専門学校は異なる教育機関で、それぞれに特色や相違点があります。大学、・短期大学ぼ専門知識と教養を、専門学校は実務に直結する知識や技術を習得することを主な目的としており、卒業時に取得できる学位・称号も違います。2年制を中心とした短期大学(ただし大学と同様、専門分野以外に教養科目も学びます)やカリキュラムの大半が専門知識の習得を目的としている専門学校は、大学に比べ、より実務的・実践的な教育機関であると言えるでしょう。近年では、どの教育機関も卒業後の就職をサポートする傾向が強くなっており、資格取得や実務能力育成のための講座を開講しているようです。

国公立大と私立大

国公立大と私立大との大きな違いは、なんといっても入試科目です。次に、入学科や授業料といった、学費にかかわる部分。また、国公立大は、教員一人に対する学生の人数が比較的少ないため、アットホームな雰囲気で勉強できるという特色があります。一方で、独自のカラーをもつ私立大には、様々な学部・学科があり、学びたい分野をより深く習得できるなどの特徴があります。

国公立大と私立大で異なる入試のシステム

国公立大の一般入試は、多くの大学で、センター試験(5教科7科目以上)と2次試験(個別学力検査)が課されます。一方、私立大では、様々な方式、日程の試験が設定されており、全学部入試・後期試験・試験日自由選択制入試・学外試験などのほか、センター試験を利用した入試も行うなど多様化・受験機会の複数化が進んでいます。また、推薦入試が9割以上の大学で実施されていますが、平成27年度国立大では、推薦入試の募集人

員の上限は、AO入試と合わせて5割を超えない範囲と決められています。

一般入試だけでなくAO入試や推薦入試などいろいろな種類がある

推薦入試のなかには、指定校制推薦・公募制推薦(特別・一般)などがあり、それぞれ出願基準が定められています。このほかにも、AO入試などがあり、様々な選抜方法の中から自分に合った入試方法を選択することが可能です。

大学入試センター試験

毎年1月中旬頃の土日で実施される日本最大規模の試験

センター試験は、国公立大入試および、私立大入試でもセンター試験を利用する方式の場合、受験する必要のあるマーク方式のテストです。高校で学習したことが身についているかどうかを測る試験で、高1・2年の範囲から出題されることが多いようです。

毎年1月の中旬頃(平成27年度は1月17・18日)に、指定された会場にて全国一斉に行われます。

センター試験は、ほぼすべての国公立大一般入試志望者は受験必須となっていて、大学別に行われる2次試験との総合点で合否が判定されます。平成27年度入試では私立大でも523大学が利用しました。

英語を選択した受験者は、50点分のリスニングテストを必ず受験することになり、リスニングテストでは一人ひとりにICプレーヤー

が配布されます。解答中に機器に不具合などが生じた場合は、中断した設問からテストが再開できます。実際の解答時間は30分ですが、作動確認、音量調節のため全体では60分の試験時間が設定されています。

試験結果を自己採点して2次試験の出願大を決める

国公立大を受験する場合は、センター試験の結果を踏まえたうえで、2次試験を受ける大学を決めることが出来ます。センター試験の得点は、希望者にのみ郵送で通知されるシステムですが、成績通知は入試が終了する4月中旬以降になるため、受験生はインターネットや新聞などで発表されるセンター試験の解答をもとに自己採点を行い、自分の得点と合格可能性を把握します。

そして、この結果をもとに1月下旬から2月上旬に出願大を決定し、2月下旬から各大学・学部・学科ごとに行われる2次試験へと臨むことになります。出願大の決定の参考としては、『データネット』(ベネッセ・駿台共催)などのセンター試験自己採点集計システムがあります。

早くからの準備が欠かせない!

センター試験は、受験生の基礎的な学力を測る試験。レベルは、高校で習う教科書レベルの問題で、平均点が6割くらいになるようにつくられているため、高得点を取るためには早くからの準備が必要不可欠です。また試験は、文章や計算式を書かせる記述式ではなく、選択肢から正解の番号を選んでマークするというマーク方式です。

難関大では8~9割の高得点が必要

センター試験の科目ごとの基本配点は、国語と外国語(筆記)が各200点満点、地理歴史、公民、数学、理科は、それぞれ100点満点となっています。センター試験は、高校で学習した範囲から出題されますが難関大になると8~9割の高得点が必要となるので油断は禁物です。また、国公立大では、2次試験の志願者が、募集人員を大幅に上回った場合、センター試験の成績で第1段階選抜を行うこともあります。ここで不合格になると2次試験を受けられません。

つまり、「基礎的な問題だから大丈夫」と考えるのではなく、合格に必要な得点を取るための準備が必要になるのです。まずは高校での学習範囲をきちんとマスターして、定期テストでしっかり得点していくことを心がけましょう。

センター試験で私立大受験もできる平成27年度入試では、523(大学入試センター発表)の私立大がセンター試験利用入試を行いました。センター試験の成績だけで合否が決まる大学も多く、「1回の受験でセンター試験を利用する複数の大学を受験できる」「移動することなく、遠隔地の大学を受験できる」などのメリットもあるので、国公立大との併願先として出願する受験生も多いようです。

志望する大学・学部がセンター試験利用入試を行っている場合は、一般入試と併願することで、さらに志望大合格のチャンスを広げることになります。教科数は一般入試と同じ2~3教科が多いのですが、平成27年度入試では、例として中央大の理工学部(センター試験利用入試単独方式)、同志社大の商学部のように4教科、早稲田大の政治経済学部や商学部などのように5教科を課す大学もあるので注意が必要です。

ただし、センター試験利用入試の募集人員は一般入試に比べて少なく、高倍率になりやすい傾向があるので、受験方法をセンター試験利用入試一本に絞ることは避けた方がよいでしょう。

センター試験と2次試験2回の試験で合否が決まる

国公立大を志望する受験生は、ほとんどの場合、第一関門であるセンター試験を受け、その後各大学で個別に実,施される2次試験を受験することになります。合否は、ほとんどの場合センター試験の点数と2次試験の合計で判断しますが、センター試験と2次試験との配点比率は、大学によって異なっています。センター試験の配点が高い大学では、当然のことながらセンター試験で高得点をあげておかないと合格は難しくなります。

また、難関大では、2次試験の配点が高い傾向がありますが、この場合でも第1段階選抜で門前払いされないようにセンター試験での高い得点力は不可欠です。前期日程・後期日程2回の受験チャンスがある

国公立大では、募集定員を前期・後期の2つの日程に分けて募集を行う二分離・分割方式」が実施されています。前期日程もしくは後期日程で合格すれば志望大に入学することができます。つまり受験チャンスは2回あるわけです。ただし、近年、難関大を中心に後期日程を実施しない大学が増えており、平成26年度より九州大や岡山大の一部の学部・学科でも後期日程を廃止しています。また、後期日程の競争率は前期日程に比べ高くなることが多いので、国公立大志望者は前期中心と考えておいた方がよいでしょう。一部の公立大では、前期日程と後期日程の間に中期日程での選抜を実施している大学もあります。

2次試験では記述対策が必要になる

前期日程では2~3教科型の学科試験を課す大学が多く、文系の学部・学科では英語や国語、理系の学部・学科では数学や理科が含まれる傾向にあります。また、センター試験とは違い、2次試験は記述問題中心であるのが大きな特徴。英語では英作文や英文要約、数学では答えだけでなく途中式も要求されます。さらに、理科では論述形式の問題が出題されるなど、基本を問われるマーク方式のセンター試験対策とは異なる、答案作成力も要求されます。

傾斜配点・教科ごとの配点に注意

国公立大の合否判定は、基本的にセンター試験と2次試験で決まりますが、それぞれの配点比率は各大学・学部・学科によって様々。また、学部・学科ごとに特定教科・科目の配点を高くしたり低くしたりする「傾斜配点」があります。2次試験でも学部・学科の特性を考慮した教科配点になっていることが多いので、志望大・学部・学科の特性を調べておくことが必要です。一橋大社会学部の平成27年度入試のように理科の2次試験を課さないかわりに、センター試験での理科の配点を高くする大学もあります。そのため、5教科7科目以上が課される国公立大の入試では、得意科目をもち、苦手をつくらないことが大切です。志望大がセンター試験や個別試験で、どの教科・科目を重視しているのかを確認し、効率のよい学習対策を立てる必要があります?

私立大

入試科目が少ないからこそ得意を生かした受験が可能

私立大の入試には、推薦入試やセンター試験利用入試などもありますが、あくまでもメインは2月頃に行われる一般入試文系なら英語・国語・地歴公民(または数学)、理系なら英語・数学・理科から学科試験が課されるのが一般的です。配点は3教科とも同じという大学・学部もありますが、特定の科目の配点を高く設定している大学も、難関大を中心に多く見られます。得意科目を生かした受験が可能なので、志望大の受験方式を確認しておくとよいでしょう。

マーク方式または選択式での出題が多い

国公立大の2次試験と追って、私立大の一般入試ではマーク方式や選択式での出題が主流。大学によっては、英作文や英文和訳など、一部記述式の問題を併用している場合もあります。また、注目されているのが、一般入試において小論文を課す入試です。平成27年度入試では、慶誰義塾大の文学部や経済学部、上智大の文学部哲学科、法政大文学部の一部学科(一部の方式)などが導入しており、文系以外にも医歯学系統、保健衛生学系統の学部・学科でも多く利用されています。

試験の日程・方式が複数ある

私立大の入試の特色として、大学所在地以外の都市に試験会場を設けて入試を行う「学外試験」や、同一学部・学科で複数の試験日を設定し、受験生が都合のよい日を選べる「試験日自由選択制」などがあります。これらの制度により、受験生には経済的・体力的なメリットがあるほか、同じ学部を日程や方式を変えて複数回受験できる場合もあり、志望大合格へのチャンスがさらに広がります。

私立大で多いユニーク入試

私立大の一般入試ではほかにも様々な方式で入試を行っています。例えば、得意科目の得点が1.5倍になる「得意科目加重型」、特定の計算式で得点を算出する「自動加重配点方式」など、ユニークな選抜方法が行われている大学もあります。得意科目を生かした入試は、募集人員も少ないことが多く高倍率になりやすいので注意が必要です。

推薦入試

「指定校制推薦」「公募制推薦」がある推薦入試には、「指定校制」、「公募制(一般・特別)」があります。指定校制推薦は、私立大に多く、大学から指定された高校の在校生だけが、学校長の推薦を受けて出願する制度。これに対し、公募制推薦の一般推薦は、高校の成績など大学が設定した条件を満たしていれば誰でも応募できますが、学校長の推薦が必要な場合が多いです。公募制の特別推薦は、能力や特技、資格などを積極的に評価する制度です。

推薦入試の出願に欠かせない「評定平均値」って何?

「評定平均値」とは、高校在学中の全教科・科目の成績の平均値です。推薦入試の出願条件として多くの大学が評定平均値に基準を設けています。推薦入試では、学科試験だけでは測れない人柄や個性などが評価の対象となります。スケジュールは、11月上旬から出願が始まるケースがほとんどです。また、国公立大の推薦入試では、センター試験を課す場合もあるので注意が必要です。

AO入試

AO入試は学力試験ではなく学習意欲や適性で評価する

AO(アドミッションズ・オフィス)入試は、大学が、受験生のもつ個性や能力を、じっくり時間をかけて判定する人物本位の入試。出願には学校長の推薦は必要なく、評定平均値や学習成績概評などの基準もない場合が多いのが特徴です。

「この大学でこんなことを学びたい」という受験生の意欲や熱意と、「こんな学生が欲しい」という大学側のねらいが一致すれば合格となります。

AO入試の選考方法は面接・小論文など

AO入試では、学習意欲や適性、特技・資格などを含めて、受験生の人物を総合的に評価します。したがって、志望理由書などの書類審査を綿密に行ったり、面接を複数回行うなど、じっくりと時間をかけて合否の判定が行われます。また、AO入試の選抜方法は多岐にわたっており、対話重視型、書類・論文重視型、テーマ取り組み型のほか、課題制作、講義理解カテスト、英語能力審査を課すなど実に様々な選抜方法が行われており、大学・短期大学によって出願時期も異なります。

 

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