数学の文章問題を解くコツ

勉強

 

・はじめに

数学で最も正答率の低い問題はなんでしょうか?
そう、文章問題です。私がこれまで家庭教師として指導してきた生徒でも「計算問題は出来るけど文章問題になるとサッパリ!」という生徒は何人も見てきました。しかし、文章問題は解くコツを掴めば決して解けない問題ではありません。
今回はその文章問題を解くコツをご紹介します。

・なぜ難しいのか?

そもそも、文章問題はなぜ他の問題と比較すると難しいのでしょうか。
答えは【問題に数式が書かれていないから】です。例えば「りんごが3個入っている袋に更にりんごを2個入れた。この時、袋に入っているりんごの個数は何個でしょう」という問題があったとします。これは式を作ると 3+2=5 となり、答えは A:5個 となりますが、この 3+2=5 という式を作る段階に辿り着けないために文章問題は難しく感じるのです。
もし「3+2の答えを求めなさい」という問題が出たなら、こちらの方が簡単ですよね。

・解くコツ

文章問題では、先に述べたように【問題に数式が書かれていない】ことが1番の特徴です。
つまり、問題を解くための1番の難所は【数式を作る】ことになります。式さえ作ってしまえば計算問題とやることは変わらないため、今回は式を作るまでの助けになるコツを説明します。

1.文章を正確に読む

何を今更と思うかもしれませんが、文章問題に苦手意識を持つ生徒の解く様子を見ていると問題文をきちんと読まずに式を作っているケースが多々あります。
一緒に問題を解く際には、まず問題の文章を音読させて正しく読めているかを確かめてあげることが大切です。

2.出てきた数字は○で囲っておく

これは1.と並行して行いましょう。○でなくても□や下線など、解く本人がわかりやすい印であれば何でも構いません。こうして数字に印をつける習慣を身につけると、文章を読み飛ばすことが減り、式を作る際に文中の数字を探しやすくなります。また、単位にも印をつけておくと単位の異なるひっかけ問題で間違えることが減るでしょう。

3.図や表を書く

文章を読みながらでも読み終わってからでも構いませんが、式を作る前に必ず図や表を書き問題の内容を整理しましょう。頭の中で考えず、紙に書き出すことが大切です。
図や表の書き方は問題によって様々なので一概には言えませんが、同じ分野の問題で教科書やワークの解説に載っているものを参考にしてみましょう。

4.問題文に直接書かれていない数字も読み取る

これは3.を行っている際に必要になることがあります。
どういうことかと言うと、例えば「白の玉と黒の玉が同じ数だけ入った袋があり、袋には20個の玉が入っている」という文章があったとします。この文には袋の中に20個の玉が入っていることは書かれていますが、白の玉と黒の玉の具体的な個数はかかれていません。しかし、『白の玉と黒の玉が同じ数』『袋の中(白黒の合計)には20個』という情報から【白の玉と黒の玉はそれぞれ10個ずつ入っている】こともわかります。
このように 文章から数字を読み取らなければ解けない問題もあるので注意が必要です

以上のような点に気を付けることで文章問題はグッと解きやすくなります。とはいえ、コツを掴むためにも数式を作るのにも『慣れ』が必要になるので、問題を多く解くことが大切です。

 

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