まずは、英語という科目の全体像について少し理解を進めていきましょう。
英語の大きな特徴は、既習範囲の知識がかなり必要になってくることです。数学などでも以前の範囲で培った知識が必要なことはありますが、英語はほぼ全ての範囲の知識が必要になってきます。三人称、過去形、未来形、進行形などの基本的な知識は常に使い続けることになります。
そのため、他の教科よりも復習の重要性が高い教科と言えます。言い換えるなら、一時的に勉強量を増やしてもすぐには結果が出にくいという事です。英語の成績を上げたいときは、まずは英語の継続的な勉強習慣を身につける事を目標にしましょう。
英語科目の主な要素としては、英単語、文法、長文読解、英作文が挙げられます。ここで一番最初に手を付けるべきは、やはり英単語でしょう。とにかく英単語の意味を把握していないと、文法をはじめ、長文読解などを解くことは非常に難しいです。
具体的に何から始めるかですが、まずは英単語を見て、意味を答える練習から始めてみましょう。英語だけに限った事ではありませんが、単語を見て意味を把握する事がまず第一にやるべきことです。単語帳や、一般に売られている単語カードなどを駆使して何度も何度も繰り返し復習しましょう。最近では、空き時間にスマホを使って勉強できるツールなどもあるので是非活用してみましょう。家庭教師の先生に毎回テストをしてもらうのも良いですね。
英単語の復習を進めていくうえで考慮すべき点が2つあります。1つ目は、どの程度できるようになるまで単語を復習した方がよいのか?という点です。単語が出来ないと他の問題は厳しいという事もあり、ひたすら単語を復習していくのが良いように思えますが、そうではない場合も多いです。文章の中での単語の使われ方を見て、それが印象に残った結果よく覚えている、というような単語もあるのではないでしょうか?あくまで最初の取り掛かりは英単語が良い、という事なので、それに縛られる必要はありません。あまり深く考え過ぎず、英単語の勉強に少し飽きて来たら他の勉強に移る、というスタンスも時には必要です。
2つ目は、意味が複数あったり、日本語訳にしにくい単語が存在するという点です。特に前置詞が代表的な例として挙げられますが、そういった単語は、1つの単語に対して1つの意味で固定して覚えるのではなく、大まかなニュアンスを覚える必要が出てきます。それを意識して覚えておくと、特に長文読解の時に大いに役立つはずです。
単語をあらかた復習し終えたら、次に取り組むべきは文法問題です。
文法問題で意識するべきことは、常に「何故その答えになるのか?」を考える事です。文法問題は、英語の文法のルールを覚えて、それに則った文章を考える問題です。ある問題に対して「どの規則を使った問題なのか?」「どういう道筋で考えてその結果に至ったのか?」を常に振り返ることで、段々と考えるべき順番が分かるようになってくるはずです。文法問題で大事なのは、答えの単語ではなく、答えに至るまでの過程です。その点は数学と似ている部分ですね。他人に説明できるようになれば完璧です。親や友達、家庭教師の先生などに説明する練習をしてみるのもオススメです。
こうして英単語と文法の勉強を進めて行くと、次第に長文読解や、英作文の問題に対しても少しづつ適応できるようになっていくのではないかと思います。長文読解も英作文も、根底にあるのはやはり単語と文法です。細かなテクニックはありますが、最終的には基本的な部分をどれだけしっかり出来ているかが結果に結びついてきます。
他の教科に比べると、特に英語は、勉強の成果がすぐに目に見えて来ない教科です。中々つらい時期が出てくることもありますが、しっかり継続していれば段々と分かるようになって来るはずです。諦めずに頑張っていきましょう。
愛知・岐阜家庭教師のアズ調べ