~入試本番までのチェックポイント~ 過去問題には徹底して取り組む

この時期から入試本番にかけての、合格に一歩でも近づく有効な手段として、各自の志望校の「過去問題への徹底した取り組み」があげられることはいうまでもありません。
そうした各校の「出題の個性」と正面から向き合う経験を、「過去問題への取り組み」を通して、入試までの間に体験しておくことが大切です。
志望校の入試問題に慣れ、その内容や意図するところを感じ取り、いよいよ来年の入試本番で新たな出題と向き合ったときに、「あのときやった問題と似た出題だ」とか「形式は違うけど、視点や考え方は共通だ」などと思えたならば、それが合格への手ごたえとなります。志望校の過去問題をひと通り見渡したときにも、「この問題から解いていこう」と判断ができるだけの。見極めの力が少しずつ身につけば、なおさら自信は深まるはずです。
こうした手応えに近いものを、自分自身が入試直前までに何度か実感できることができたならば、合格にあと少しで手の届くところにきたと考えてもよいでしょう。
なかには、まだこの時期でも「歯が立たない」問題や、解法の糸口がすぐには見つけられない問題もあるかもしれません。しかし、怖がることはありません。「できない」ことや「覚えていない」ことを恐れずに、まず目の前の問題に正面から向き合い、限られた時間でその問題に集中して取り組むことができれば、それが合格への第一歩。それを後で見直したときに、ひとつずつ疑問を解決し、課題を消化していければよいのです。
そういう経験を重ねていくうちに、「今日はできなかった」問題が、必ず「明日(=入試本番)にはできるようになる」と信じて、このラストスパートの時期を過ごしてほしいと思います。

わが子の努力と成長を喜ぶ
決意したときから今日までの、親子の歩みを振り返ってみていただきたいと思います。
その間には、数々の苦労もあったことと思います。親の思いとお子さんのモチベーションが噛み合わずに、意思疎通に苦しんだこともあることでしょう。
それでも今日、ここに至るまでの多くの体験を振り返ってみると、この時期まで、それぞれの目標に向けて親子で一緒にがんばってきたことの意義と、その過程でのお子さんの成長を、あらためて実感できるのではないかと思います。
それぞれの志望校に挑んでいく意義は、決して〝合格〝だけにあるわけではありません。自分でがんばれば手が届くぎりぎりの高い目標を掲げ、それに向けて毎日の努力を重ね、より幅広い知識や深い理解を得ていくこと、それ自体に大きな意味があることを、多くの保護者の皆さんは、すでに実感していることと思います。
その過程で身につけた力や、そのための努力の体験が、この先、進学してから必要になる学力を育てていくバネとなり、将来にもつながる力となることは間違いありません。
そういう「お子さん自身が努力できた」過程の延長線上に、めざす志望校の〝合格〝があります。
もちろん最大の目標は、あくまでも「第1志望校への合格」であることに変わりありません。
しかし、最大の価値はむしろ、これまで努力してきた過程そのものと、そこで得た目に見えない、さまざまな力や、お子さん自身の達成感、成功体験、あるいは貴重な失敗体験のなかにこそあります。そうしたお子さんの成長をご家族で喜び、その証を親子で実感できるような、ベストの受験を是が非でも実現していただきたいのです。
その意味でも、すべての受験生に、最後の最後まで「自信を持って」勉強を続けていってほしいと思います。勝負を決めるのは、まさにこれから入試本番までの取り組みです。
その間の残された時間を生かし、粘り強くがんばり抜く意思と努力する姿勢が、さらにお子さんの成長を促してくれるこことを信じ、そこに大きな期待を寄せていただきたいと思います。

実り多い受験体験ができる事を願う
入試本番の朝、受験生の集合場所にお子さんを送り出し、試験会場となる校舎へ吸い込まれていく受験生一人ひとりの後ろ姿を見送る保護者の姿は、毎年、見る者の胸を熱くします。祈るような思いで、お子さんの背中を見守る眼差しには、今日までの成長を頼もしく実感する、そんな思いが込められているかのようです。 このときまで親と子の二人三脚でがんばってきて、そんなふうにわが子を入試本番に送り出す、すべての保護者の皆さんに、決して後悔を残してほしくはありません。たとえ、どのような結果になろうとも、入試本番までに「やるべきことはすべてやった」という、落ちついた気持ちで、入試という。晴れの舞台・に、お子さんを気持ちよく送り出してあげていただきたいのです。
そのためにも、あらゆる状況を想定して万全の併願作戦を立て、その結果して、最終的に親も子も「チャレンジしてよかった」と思えるような、実りある受験体験をしていただきたいと私たちは願っています。
もうひとつ、この入試が迫った時期だからこそ、あえてお願いしたいのは、もし結果として第一志望以外の学校に進学することになったときには、親子ともども当初の第一志望への未練を吹っ切って、合格した学校に「胸を張って」進学して(させて)ほしいということです。
そして、新たな気持ちで、学校生活へ踏み出してほしいと思います。お子さん自身が、進学した学校で勉強にもクラブにも打ち込み、楽しく豊かな3年間を送ることができれば、学校生活が、本人にとっての、将来に向けたさらに大きな自信を育ててくれるはずです。
受験生本人はそういう自然な受け入れができ、進学した学校にもすぐ馴染むことができます。
そして、そうした〝吹っ切れた〝気持ちで本番に挑むことができれば、きっと何よりも実り多いものになるはずです。

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