国語力の大切さについて

20180117


・はじめに

近年、共通テストを始めとした大学入試、高校入試でメモ形式やレポート形式、会話形式などの文章量が多い問題の出題が増えています。そのため、問題を解ける知識だけではなく、読解力や速く正確に読む力も重要になります。今回は、それら国語力の大切さ、鍛え方についての記事となります。


・どの程度文章量が増えているのか

文章量が増えていると聞くと国語が難しくなったのかと思うかもしれませんが、特に増えているのは理系科目の文章量になります。
数学ⅠAを例にあげると、大学入学共通テストでは以前のセンター試験でも増加傾向にあった文字数が約2倍となり、15年前と比べるとなんと約5倍に増えています。
また、英語の単語数は以前は4000語前後でしたが、共通テストになってからは5000語をこえています。
このような共通テストの文字数増加を受け、高校入試でも文字数の増加や読解力の必要な問題が増えており、国語力は試験においてより重要になってきています。


・国語力の大切さ

主語と述語の関係、指示語が指しているもの、接続詞、比喩表現などのことを基礎的読解力といいますが、実はこのような文の構造を理解するための知識をしっかりと身につけていれば、大学入試も解くことができます。
書いてある通りに読み、聞かれていることに答える、ということは、言うのは簡単ですが実際にやってみると難しいものです。国語は日本語なので読めているかどうかが分かりづらいものですが、主語と述語の関係などの文法や論理的な考え方を身につけることが大切です。


・近年の国語力の低下

まず、国語力を身につけるために行われていることの一つに音読があります。小学校では、国語の教科書を子どもが読み、親が聞くという音読の宿題があったと思います。音読することにより、自然と文の構造を学ぶことができ、中学以降できちんと文法を習った時にスムーズに学習することができます。
しかし、中学校では音読が宿題になることは全くと言っていいほどありません。これは、小学校での教育で既に音読をして身につけられる力は身についているとされているからです。しかし、ここ数年は新型コロナウイルスによりオンライン授業や先生以外が喋らない授業が多かったこともあり、十分な力をつけられていない子どもが増えています。
また、近年はスマートフォンが普及し、動画やゲーム、連絡手段など、全てがスマホ1台で行えるようになった結果、読書をする子どもが減っています。文章を読む時間がこれまでよりも減っているため、国語力も身につけづらくなってしまっています。


・国語力の鍛え方

国語力を鍛えるためには、まず音読をしっかり出来るようになりましょう。家庭教師をしている時に生徒に問題文などを読み上げてもらうと、接続詞や助詞を間違えたり、飛ばしたりして読む生徒がしばしばいます。一字一句注意して正しく読む力を身につけるために、音読を誰かに聞いてもらいながら行い、間違えずにスラスラと読めるまで音読しましょう。人は自分の音読出来る以上のスピードでは読めないとも言われており、音読がスムーズになれば問題文を読むスピードも上がるはずです。スラスラと読めるようになってから、文法や新たな語彙を身につけていきましょう。


・おわりに

今回は国語力の大切さと鍛え方についての記事でした。国語力は全ての教科で必要になる力で、国語力がある程教科書を理解しやすく、効率良く勉強を進めることが出来ます。


愛知・岐阜家庭教師のアズ調べ

自覚と責任を負う優良業者に 家庭教師協会・派遣業協同組合 の ロゴマークの利用が許されております。
Copyright(c) 家庭教師のアズ All Rights Reserved.
SSL GMOグローバルサインのサイトシール