受験に向けての目標設定

20200108



受験に向けての目標設定



前項、受験に向けての準備の中で、まず現状を理解しようという旨を書きました。では、現状を理解した後はなにをするべきでしょうか?

現状を整理した後にするべき事としてオススメしたいのが、受験を目指す上で達成すべき目標の設定です。その時に大事にして頂きたいのが「現実的」「具体的」「効果的」な目標の設定の仕方を知っておくことです。それはどういうことなのか?それぞれについてさらに深く見ていきましょう。


まずは「現実的」という部分です。例えば「中学3年4月時点で偏差値45という状況から、受験までに偏差値70を目指すぞ!」という目標は、無理とは言いませんが、かなり厳しいと言わざるを得ません。
また、現実的という意味では、目標の達成を目指す期間は1~2ヶ月後に設定すると良いでしょう。
最終目標は当然受験に合格することですが、実際に勉強を進めて行く中で全てを目標通りに進めて行くのは非常に難しいことです。そのため、目標の変更を余儀なくされることもあるでしょう。その目安としても、1~2ヶ月程の期間で目標を設定し、その達成具合に応じて次の目標を考えて行きましょう。

また、こなすべき勉強量についても注意が必要です。普段は1日1時間の勉強をしていて、さらに上を目指す場合には、いきなり3時間を目標にするのではなく、1時間20分、30分と少しずつ増やしていきましょう。急に増やすと、身体への負担が急に高まり、体調を崩してしまう恐れもあります。


次に「具体的」という部分です。例えば、数学に目標を絞って勉強をしていくとした場合、何か1つの単元を勉強しよう!という目標にしたと仮定します。
そこから更に踏み込んで、より具体的な目標立てを考えてみましょう。例えば、「教科書のこの範囲の練習問題を、何も見ずに9割以上解けるようにする」などです。
ここでのポイントは、勉強したい単元の中で、さらにどの問題を解くのかを具体的に決めてしまうことです。教科書の各章の最後にある単元のまとめ問題は特にオススメです。


最後に「効果的」という部分です。これは、言い換えるなら「自分の実力に合った問題を解く」ということです。極端な例をだすと、中学2年生で、試験で平均点を取れている子が、九九を復習しよう!という目標を立てても試験の点数にはあまり影響がないはずです。今の自分の実力に合った目標を設定しましょう。簡単な目安として、平均点を超える目標であれば教科書の例題や練習問題、平均点から更に上を目指すなら教科書のまとめ問題、偏差値の高い学校を目指す場合は利用の範囲の問題や、様々な問題集を解くことを目指すとよいでしょう。


以上の事をまとめると、目標を設定するときに意識しておきたい事は、現実的な期間設定をする事、具体的にどの問題を解くのかを決める事、自分の拾得状況に合わせて効果的な目標を設定する事の3つです。
具体的な例を挙げてみると、「○日までに、○○の教科のワークの○ページから○ページの問題を、9割以上解けるようになる!」といった形ですね。


無闇に勉強するよりも、しっかり目標を立てて少しずつ達成していく方が、自分の成長を感じられてモチベーションアップにもつながります。是非実践してみてください。


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