探求的な学習は学力に影響を与えるのか?

探求的な学習って必要?本当に役に立つの?

学校は勉強の場であると共に、他者との交流を多く経験する場でもあります。

特に保護者の目線からだと、普段の学習の様子よりもテストの点数がどうしても気になってしまいがちですが、それ以外の探求的な学習も重要な学びの機会です。

単純に物事を知るだけでなく、他者の意見に触れたりして考えを深めたり、意見の食い違いが起きた時にどのように対処するかといったことも、今後社会で生きていく上で身につけておきたい能力です。

学習状況調査について

毎年文部科学省が実施している全国学力・学習状況調査では、学力だけでなく、学習習慣や考え方に関する様々な質問項目が設けられています。

今回は、その中でも探究的な学習に関連する質問と、教科の正答率との関係について見ていきます。


この記事で紹介するのは、以下の2つの質問です。

  • ・自分と違う意見について考えるのは楽しいと思いますか?
  • ・分からないことや詳しく知りたいことがあったときに、自分で学び方を考え、工夫することはできていますか?


※表中の国語・数学は平均正答率、理科は平均IRTスコアです。

自分と違う意見について考えるのは楽しいと思いますか?

自分と違う意見について考えるのは楽しいと思いますか? 割合(%) 国語(%) 数学(%) 理科
当てはまる 31.5 57.3 54.0 526
どちらかといえば、当てはまる 47.8 54.7 48.8 504
どちらかといえば、当てはまらない 17.1 51.6 43.2 479
当てはまらない 3.3 46.9 36.8 449


国語・数学・理科のいずれの教科においても、「自分と違う意見について考えることは楽しい」と回答した生徒ほど、平均正答率が高い傾向にありました。

特に数学では差が大きく、「当てはまる」と回答した生徒と「当てはまらない」と回答した生徒では、正答率に16.8ポイントの差が見られました。

分からないことがあったときに、自分で学び方を考え、工夫することはできていますか?

分からないことや詳しく知りたいことがあったときに、自分で学び方を考え、工夫することはできていますか? 割合(%) 国語(%) 数学(%) 理科
できている 27.5 58.9 58.1 540
どちらかといえば、できている 50.1 54.9 49.0 504
どちらかといえば、できていない 19.1 49.7 38.8 467
できていない 2.8 44.3 31.0 435


こちらの質問でも、どの教科においても、学び方を考え工夫していると回答した生徒ほど、平均正答率が高い結果となりました。

また、数学では先ほどの質問以上に回答による正答率の差が大きくなっています。

まとめ

どちらの質問についても、「より当てはまる」と回答した生徒ほど、教科の平均正答率が高い傾向が見られました。

また、2つの質問への回答データの相関係数は0.375でした。相関係数は-1〜1の間で表され、1に近いほど回答傾向が似ていることを示します。

学力だけでなく、他者の意見を受け止めて考える姿勢や、自ら学び方を工夫する力は、日頃の学習だけでなく受験対策においても重要な要素と言えるかもしれません。

 

 

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参考:令和7年度全国学力・学習状況調査(文部科学省)

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