(公社)日本PTA全国協議会から発行
公益社団法人日本PTA全国協議会では、「いじめの根絶」と「いのちの大切さ」について、いじめ撲滅のため、様々な活動を行ってきましたが、このほど「いじめ対策に関する保護者向けハンドブック」を製作しました。
いじめ防止対策推進法は平成25年9月に施行されましたが、今回の「いじめ対策に関する保護者向けハンドブック」は、この法律の第9条「保護者の責務」に焦点を当て、確認することを通して保護者(家庭)が果たすべき役割についてまとめられたものです。
冒頭に「保護者へのお願い」として、(公社)日本PTA全国協議会からのメッセージ、2012年に発表された「いじめ根絶といのちの大切さを訴える5ヵ条」が掲載されていますので紹介します。
(保護者へのお願い)
家庭、学校、地域がそれぞれの役割を果たずことで、子どもたちが健やかに成長し、さらには、いじめをなくすことにつながります。その中で、保護者の役割について考えてみましょう。
いじめ問題については、保護者の理解や協力が必要であり、学校と地域が連携しながら、いじめの未然防止、早期発見、早期対応に取り組んでいかなければなりません。
「いじめ」とは、一定の人間関係のある者から、心理的、物理的な攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているものです。(いじめか否かの判断は、いじめられる側の感じ方を尊重します。)
保護者の皆さんからの訴えが、いじめ発見のきっかけのーつとなることがあります。保護者を心配させたくない」「さらにいじめられるのではないか」という気遣いや心配から、事実を言わない子どもたちもいます。しかし、「つらい、苦しい、早く気がついて」と心の中で叫んでいることがあります。
また、いじめをしている子の中には、ストレスを抱えている子が多いと言われています。お子さんと過ごす時間を作って、可能な限りお子さんが安心できる家庭作りに努めましょう。そして、お子さんの話を聞いたりお子さんの行動や状態に向き合いましょう。学校が行うアンケート調査や面談の機会を利用して、家庭の中で、いじめについて話し合ってみましょう。
いじめの早期発見や防止には、日頃のお子さんの様子の変化に気づくことが大切です。普段のお子さんの様子はどうですか。
(いじめ根絶といのちの大切さを訴える5ヵ条)
一、私たちは「子育ての第一責任者である」ことを認識しよう。
一、子どもたちに「いじめはしてはいけないこと」だと教えよう。
一、子どもたちに「『いのち』の大切さ」を教えよう。
一、子どもたちが発する「シグナル」に注意しよう。
一、いじめに気がついたら「素早く対応」しよう。
(いじめの禁止)
第四条児童等は、いじめを行ってはならない。
(保護者の責務等)
第九条 保護者は、子の教育について第一義的責任を有するものであって、その保護する児童等がいじめを行うことのないよう、当該児童等に対し、規範意識を養うための指導その他必要な指導を行うよう努めるものとする。
2 保護者は、その保護する児童等がいじめを受けた場合には、適切に当該児童等をいじめから保護するものとする。
3保護者は、国、地方公共団体、学校の設置者及びその設置する学校が講ずるいじめ防止等のための措置に協力するよう努めるものとする。
なお、このハンドブックは県内の各PTAに配布されます。また(公社)日本PTA全国協議会のホームページでも閲覧できます。
岐阜家庭教師のアズ