入試改革、私立中学、岐阜県私立中学

私立中学校

今年も多くの受験生が挑戦した東海地区の中学入試。
大学入試改革や経済・社会のグローバル化が進む中、この地区の中学入試にも変化の兆しが現れてきています。気になる動きに注目しながら、中学入試を振り返ります。

 

受験者総数は減少ながら高まる私立中学への期待

 

最初に、学校数・受験者数ともに東海地区で最も多い愛知県を見ていきましょう。2015年の愛知県の小6児童数は、前年と比べて、男子は98.0%、女子は98.4%と、いずれも減少しています。人数でいえば、愛知県全体で6万9965名と、前年の7万1218名からさらに減り、ついに7万名を下回りました。名古屋市だけをみても、全体で前年比98.2%と減少しています。

愛知県および名古屋市内の少6児童数の減少が続く中、愛知県の2016年度入試ののべ受験者総数も1万571名(前年比97.1%。海陽中等教育学校を除く)と減少しました。ただし、ここで注目したいのが、大学入試改革発表前の2014年度入試との比較では、児童数減の割合に比べて、のべ受験者数減少の割合が低くなっている点。一人当たりの受験枚数に大きな変動がないと考えると、中学受験率自体は上昇していることが推測されます。首都圏においても、将来の大学入試に対する不安から有名私立大学の付属中学に人気が集まっており、中高一貫の柔軟なカリキュラムを擁する私立中学への期待は高まっていると考えられます。

 

女子受験生の動向に注目

 

女子校では、難開校とそれに続く難易度の学校とで大きく明暗が分かれました。南山中学(女子部)と愛知淑徳中学で受験者数が増加し、特に女子最難開校の南山中学(女子部)では大幅に増えています。増加は2年連続で、特に今回は実質倍率4倍を超える大変厳しい入試となりました。

 

10年ほど前から受験者数が伸びてきた岐阜地区も、今年は一段落。受験者総数は1072名と前年比94.0%となりました。大きな要因の一つと考えられるのが、岐阜地区で例年多くの受験生を集める鶯谷中学、岐阜東中学、聖マリア女学院中学の3校が同一入試日となったことです。実質1校受験となったことで、3校とも受験者数が減少しています。その影響もあり、岐阜県全体でも受験者数は減少となりました。一方、近年受験者数が堅調な束濃地区では、多治見西高等学校附属中学、麗澤瑞浪中学で受験者数が増加。ちなみに同じJR中央線沿いの春日丘中学校(今年度より中部大学春日丘中学校と校名変更)も昨年並みの受験者数となっています。

 

 

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