タブレット端末による新たな教育の形について

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・はじめに

今、全国の学校で子ども一人一人にタブレット端末が配布され、新たな教育の形が始まろうとしています。今回は、新たな日本型学校教育を目指す中央教育審議会の答申の要点をご紹介します。


・GIGAスクール構想

子ども一人に1台のタブレット端末を整備し、最先端のICT(Information and Communication Technology)教育を取り入れながら、これまでの学校教育とのベストミックスを図ることが目指されています。これまでの教育の実践を通して蓄積されてきた知・徳・体を育む日本型学校教育にICTを取り入れ、調和を図ることで、令和の新たな日本型学校教育の実現が目指されています。


その背景には、社会構造の変化があります。今の私たちが暮らしている情報社会はsociety4.0と呼ばれていますが、この先に、あらゆる産業や社会生活でさらに高度な先端技術が取り入れられたsociety5.0と呼ばれる時代が来るとされており、社会の在り方が劇的に変化すると言われています。さらに、昨年からの新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大により、社会の変化は加速度を増し、より複雑で予測が困難になってきています。


そのような時代を迎え、これからの学校教育で育成することが求められる資質・能力とは、自分の良さや可能性を認識するとともに、あらゆる他者を価値のある存在として尊重し、多様な人々と協力して様々な社会的変化を乗り越え、豊かな人生をつかみ取り、持続可能な社会の創り手となることです。そのために、新たな日本型教育の目指す姿は子どもたちの可能性を引き出す個人のための学びと、協働的な学びの一体的な充実を図ることとされています。


個人のための学びとは、先生が子ども一人一人の個性や学習状況、興味・関心等に応じて学習を柔軟に提供し、それを子どもが自身でより自分に合うように調整していく形での教育のことです。さらに、この学び方が孤立した学びとならないよう、これまでの日本型学校教育で重視されてきた、子ども一人一人の長所や可能性を生かし、様々な人々と協働する協働的な学びも重要となります。


これらの学びを一体的に充実したものとするために、GIGAスクール構想の一人1台のタブレット端末の整備が大きな役割を持つことになります。また、タブレット端末を個人が持つことにより、災害や感染症などで学校が臨時休業等となる緊急時においても学習が継続できることを目指しており、学校のICT環境を構築することで学校における働き方改革にもつながっていきます。

・おわりに

ICT教育を取り入れるためには、ネットリテラシーなどの情報活用能力を保護者も一体となり、子どもたちがICTを適切・安全に使いこなすことができるような教育が必要です。変化する時代に合わせ、学校での教育も変わっていきます。新しい教育が始まろうとしている今、保護者も新しい教育について学び、知り、学校の先生や地域の方々と子どもたちの教育の在り方を確認していく必要があります。
また、岐阜県PTA連合会ホームページ(https://gifu-pta.jp/home/)にこの内容についての動画が掲載されています。詳細を確認したい方はこちらからご覧いただけます。

愛知・岐阜家庭教師のアズ調べ
岐阜県PTA新聞記事2021年11月号参照

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