令和3年度全国学力・学習状況調査の結果について

20200122


・はじめに

文部科学省から昨年8月31日に、同年の5月27日に実施された「令和3年度全国学力・学習状況調査」の結果が発表されました。この調査では小学6年生と中学3年生を対象として、小学生は国語と算数、中学生は国語と数学の試験を実施したものです。小学校は全国19,280校のうち19,038校、中学校は全国10,316校のうち9,680校が参加し、小学6年生の受験者数は国語は1,005,469人、算数は1,005,600人で、中学3年生の受験者数は国語は932,884人、数学は932,995人でした。


・小学6年生について

平均正答率は国立校が最も高く国語は80.0点、算数は84.3点で、次点の私立校はそれぞれ76.5点と81.3点でした。公立校は国語が64.7点、算数が70.2点でした。
また、学校の休校期間別の平均点を見てみると、全体の約70%を占める休校期間が20~70日の小学校の平均点は他の期間よりも低く、休校期間が20日未満や70日以上の小学校の平均点は高くなっています。


・中学3年生について

平均正答率は小学6年生同様に国立校が最も高く国語は82.0点、数学は79.5点でした。私立校はそれぞれ71.8点と64.0点、公立校はそれぞれ64.6点と57.2点でした。小学6年生の平均点と比較すると、国立校、私立校、公立校の平均点の差が開いていることがわかります。
また、学校の休校期間別の平均点は、国語の点数はどの期間でもほぼ同じですが、数学の点数は休校期間が10日未満の学校が最も低くなりました。


・岐阜県について

岐阜県の小学6年生の全国順位は直近10回分の平均で31.1位と下から数えた方が早いことが多かった一方、中学3年生の全国順位は直近10回分の平均で6.5位と全国でも上位の順位で、それより前の年の調査でも4位〜5位でした。この結果から、岐阜県は中学生で大幅に順位を上げていると言えます。


・親の立場からできること

調査の結果から、岐阜県の中学校教育は他県と比べ充実していることがわかります。では、親の立場からのサポートは何が出来るでしょうか。
まず、お子さんの学習内容と理解度について興味を持ち、聞いてあげることが大事です。例えば「今日は何を習った?」などと質問をぶつけてみて下さい。実際に勉強内容がわからなくても問題はありません。ここでお子さんが答えることができなければ、ほぼ授業を聞いていません。授業を聞いていないという事が分かれば、授業をしっかり聞くように促すこともできます。学校のテストでは「授業を理解していれば解けるもの」がほぼ出題され、きちんと授業を聞いていれば点数を取るのはそう難しくありません。ですので、授業を聞いているかの確認はとても大事になります。


勉強することの意味、勉強をしなかったときのデメリットを現実的に話すことも大切です。国語では文書作成力、コミュニケーション力。数学では統計や計算、分析力。理科では仮説を立て検証する力。社会では経済学、情勢を読む力。英語では世界で活躍できる力。この5教科だけでもこれだけの事を学ぶことができます。これを伝えるだけでも勉強に対する見方が、少し変わるのではないでしょうか?人は「無意味だ」と思う事はどうしても学べないものです。
しかし、勉強をしなければ高校にも入れないし本当にやりたいと思ったことができない可能性が高くなります。今は夢がなかったとしても、夢を持つようになったときに勉強をしていないことが足枷になってしまうこともある、ということをしっかりと伝える必要があります。実際に、高校受験に失敗して本当に高校に行けなかった子もいます。「今の状況のままだとこうなってしまう」ということをしっかりと認識させましょう。


お子さんがもっと勉強したいと思っているようならば、進学塾や家庭教師をつけてあげることも選択肢の1つとなります。特に、授業についていけない時に一人で頑張らせても、良い結果は生まれません。授業をきちんと聞いていてもついていけていない時は、家庭教師をつけたり復習を手伝うなどのサポートをしてあげることが大切です。

・おわりに

今回は令和3年度の全国学力・学習状況調査の結果と岐阜県の順位について見ていき、中学生の親として出来るサポートについて書きました。 お子さんや学校に任せきりにするのではなく、親の立場からも適切なサポートをすることが大切です。

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