受験に向けて必死に勉強しているけれど、中々思ったように点数が伸びていかない、という気持ちを持っている方は少なくないと思います。
そのような方に一度試してみていただきたいのが、今までの模擬テストや実力テストの結果をしっかり振り返ることです。
受験シーズンが近づくにつれて、受験を想定した模擬試験も段々と増えていきます。
模擬試験を受け、そして結果が返って来たときに、どうしても点数だけに目が行ってしまいがちですが、点数だけでは何が足りないのか、どういう対策を取ればよいのかを確実に判断することは難しいです。
テストが返って来たときに、注目すべきところは数多く存在します。それらを一つずつ整理していきましょう。
1.点数ではなく偏差値、平均からの差を見る
「普段は50点くらいだった教科が70点だった!」という場合、点数としては良くなっているように見えますが、実際の場合は平均点を見ないと分かりません。
もし以前のテストから平均点も20点上がっていた場合、相対的な順位はほとんど変わっていないことになります。
平均点を考慮したうえでの出来を判断するのに適しているのが偏差値です。平均点をとった場合は偏差値が50となり、そこからどれだけ離れているかが指標になってきます。
テスト結果が書かれている紙には、点数と偏差値のどちらの数字も書いてあることが多いです。そのためどうしても良い方に目が行ってしまいがちです。本気で今の実力を知りたい場合、点数の部分を隠して、偏差値の部分だけを見えるようにするのがおすすめです。
2.ミスの種類によって分けて考える
点数以外にも見直すべき部分はたくさん存在します。細かいことを言えば、一問ずつミスの原因や覚えるべきことなどを見ていく必要があります。ですが、ここでしっかり確認しておきたいのが、あとほんの少し頑張れば出来る、ちょっとした勘違いなどが原因のミスがどれだけあるのかを把握することです。
テストで点数を取るためには、当然多くのことを覚えないといけませんが、覚えていても実際のテストで焦って解けなかったり、問題文を読み間違えたりといった、テスト特有のミスというものも存在します。そのようなミスがどれだけあり、もしそれが全部出来ていれば何点取れていたのかをしっかり把握することで、理解度が足りていないのか、理解はしているけどテスト慣れが足りないのか、といった現状の問題点が浮き彫りになってくるはずです。
その違いによって、今後とるべき対策も大きく変わっていきます。
細かいミスはあまりなく、覚えていなかったことによるミスが多い場合は、広い範囲を復習して覚えなおす必要があります。
一方、細かいミスが多かった場合は、テスト本番の状況に出来るだけ近づけた状態で問題を解く練習が必要になってきます。
いくら知識をつけてもテスト本番に出し切れなかったら悔しい結果になってしまいますし、テストのような状況に強くても覚えるべき単語を覚えていないと点数は取れません。自分にとってはどちらが必要なのかをしっかり考えていきましょう。
3.苦手な問題形式を把握する
試験は多くの場合大問ごとに分かれており、教科によっては出題形式がかなり変わってきます。
理科や社会、国語に関しては大きく変わることは稀ですが、英語や数学については、出題の形式による違いが顕著に出てきます。
英語を例にすると、選択肢から選ぶ問題、語群を並べ替える問題、日本語の文章に合うように空欄を埋める問題、英文を別の英文に書き換える問題、リスニング、長文読解、英作文と、様々な種類の問題が存在します。
様々な種類の問題が存在するということは、人によってそれらの得意、不得意がかなり分かれてくるという事でもあります。
過去の複数のテストを並べてみて見ると、その違いはよりはっきりと分かるはずです。自分の苦手な問題形式に絞って、丁寧に対策をとっていきましょう。
実力テスト等は、実際に受けてから結果が返ってくるまで時間が空く場合が多く、ついつい点数や偏差値だけを見て済ませてしまいがちですが、受験対策をするうえでとても重要な指標になるものですので、細部までしっかりと振り返る癖をぜひつけたいところです。
愛知・岐阜家庭教師のアズ調べ